引っ越しを控えているけれど、段ボールが一体何個必要なのか見当もつかない、という方は多いのではないでしょうか。特に一人暮らしを始める方や、初めて2人での新生活をスタートする方にとって、荷物量がわからない状態での段ボール準備は悩みの種です。
また、段ボールのサイズをどう使い分ければ効率が良いのかも気になるところでしょう。失敗や後悔のないスムーズな引っ越しのためには、適切な段ボール数の把握と準備が欠かせません。
この記事では、そんなあなたの疑問を解消します。
- 世帯人数や荷物量に応じた段ボールの具体的な目安数がわかる
- 荷物量が不明な場合でも必要な段ボール数を見積もる方法を学べる
- 段ボールの適切なサイズ選びと効率的な荷造りのコツを習得できる
- 段ボールの入手方法から追加購入、万が一の不足時の対処法まで網羅的に理解できる
引っ越しの段ボールは何個必要?目安と見積もり

引っ越し準備の初期段階で最も気になるのが、段ボールの必要数です。ここでは、世帯人数別の一般的な目安から、ご自身の荷物量に合わせた見積もり方法、さらには様々な一人暮らしのケースに応じた具体的な段ボール数について詳しく解説していきます。
- 結局何個?世帯人数別の段ボール目安一覧
- 荷物量不明でも大丈夫!段ボール数の見積術
- 一人暮らしの段ボール数と荷物量の例
- 女性一人暮らしの荷物量と段ボール数
- 荷物が多すぎ?一人暮らしの段ボール数と減らす技
- 一人暮らしの段ボール30箱は適切?状況別の判断
結局何個?世帯人数別の段ボール目安一覧
引っ越しで段ボールが結局何個必要になるのか、多くの方が最初に知りたい情報でしょう。ここでは、世帯人数(同居人数)ごとの一般的な段ボールの目安を一覧でご紹介します。この目安は、主要な引っ越し情報サイトや大手引っ越し業者の調査に基づいています。
世帯人数 | 段ボールの目安(個) |
---|---|
一人暮らし | 10~15個 |
2人暮らし | 20~30個 |
3人家族 | 30~50個 |
4人家族 | 40~80個(主に50~80個が多い) |
5人以上 | 50個以上 |
この表はあくまで一般的な目安であり、実際の必要数は荷物の量や種類、生活スタイルによって変動します。例えば、趣味の物が多い方や、長年同じ住まいに暮らしている方は、目安よりも多くの段ボールが必要になる傾向があります。
また、間取りによっても必要数は変わってきます。ワンルームや1Kにお住まいの一人暮らしであれば10個前後で足りる場合が多いですが、同じ一人暮らしでも広い2LDKにお住まいで収納スペースが多い場合は、15個以上必要になる場合も考えられます。
ご自身の状況と照らし合わせながら、まずはこの一覧を目安として準備を始めるのが良いでしょう。
荷物量不明でも大丈夫!段ボール数の見積術
ご自身の荷物量が具体的にどれくらいあるのか把握できず、必要な段ボール数がわからないという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合でも、いくつかの方法で必要な段ボール数を見積もることが可能です。
間取りから見積もる方法
一つの目安として、現在お住まいの間取りから必要数を推測する方法があります。部屋数や広さに応じて、おおよその段ボール数を算出します。
間取り | 段ボールの目安(個) |
---|---|
ワンルーム・1K | 10個以下~10個 |
1DK・1LDK | 10~15個(1DKは20~40個と幅がある場合も) |
2K・2DK | 15~40個(2DKは40~60個と幅がある場合も) |
2LDK | 20~30個 |
3K・3DK | 25~50個(3DKは50~80個と幅がある場合も) |
3LDK以上 | 30個以上(部屋数が多いほど増加) |
4LDK | 80~120個 |
一般的に「部屋数×10個」が一つの目安になるとも言われています。ただし、収納スペースの多さや、実際に置いている物の量によって大きく左右されるため、この数値も参考程度と捉えてください。
持ち物リストを使った見積もり方法
より具体的に見積もりたい場合は、部屋ごとに持ち物をリストアップし、それぞれを段ボールに詰めるイメージで計算する方法が有効です。
- まず、リビング、寝室、キッチン、浴室など、部屋ごとに持ち物を書き出します。
- 冷蔵庫や洗濯機、ベッドといった大型家具・家電は、通常段ボールには入れないため除外します。
- 残りの荷物(洋服、本、食器、小物、雑貨など)を、段ボールのサイズを考慮しながら、おおよそ何箱分になるかを見積もります。
- 例:洋服(クローゼット1つ分)⇒ Lサイズ3箱程度
- 例:本(本棚1つ分)⇒ Sサイズ4箱程度
- 例:食器・キッチン用品 ⇒ S~Mサイズ3~5箱程度
この作業を通じて、おおよその必要数を把握しやすくなります。荷造りを始める前に、一度この方法でシミュレーションしてみることをお勧めします。
一人暮らしの段ボール数と荷物量の例

一人暮らしの引っ越しで必要となる段ボールの数は、一般的に10個から15個が基本的な目安とされています。これは、衣類、書籍、キッチン用品、生活雑貨といった、一般的な一人暮らしの荷物をまとめるのに必要な平均的な数量です。
しかし、個人のライフスタイルや荷物の量によって、この基本数は大きく変動します。ここでは、荷物の量別に具体的なケーススタディを交えながら、一人暮らしで必要となる段ボール数の実例を紹介します。
荷物が少ない場合(ミニマリスト・短期滞在者など)
持ち物が少なく、シンプルな生活を送っている方の場合、段ボール数は基本よりも少なくて済むことが多いです。
- 特徴
衣類や生活雑貨が最小限、大型家電や家具が少ない、趣味のアイテムも多くない。 - 必要な段ボール数
5個~10個程度。ワンルームや1Kで、滞在期間が短い場合などは、10個以下で収まることも珍しくありません。 - 実例(ワンルーム)
衣類Lサイズ1箱、本Sサイズ1箱、キッチン用品Sサイズ1箱、雑貨Mサイズ1箱、合計4箱。
標準的な荷物量の場合(一般的な一人暮らし)
平均的な荷物量を持つ一人暮らしの方の場合、前述の通り10個から15個の段ボールが目安となります。
- 特徴
季節ごとの衣類や生活雑貨がひと通りある、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどの基本家電を所有、本や趣味のアイテムも適度にある。 - 必要な段ボール数
10個~15個。1Kや1LDKの間取りの場合、この範囲に収まることが多いです。 - 実例(1K)
衣類Lサイズ2箱、本Sサイズ2箱、キッチン用品Sサイズ2箱、雑貨Mサイズ2箱、布団・タオルLサイズ1箱、合計9箱。
荷物が多い場合(趣味の物が多い・長期滞在者など)
趣味のコレクションが豊富だったり、長年一人暮らしをしていて物が増えたりしている場合、段ボール数は基本よりも多くなる傾向があります。
- 特徴
衣類や生活雑貨が多い、趣味のアイテム(本、CD、コレクション品など)が大量にある、家電や家具も複数所有している。 - 必要な段ボール数
15個~30個程度。場合によっては30個を超えるケースも見られますが、一人暮らしとしてはかなり荷物が多い部類に入ります。 - 実例(1LDK・本好き)
衣類Lサイズ3箱、本Sサイズ6箱、キッチン用品Sサイズ2箱、雑貨Mサイズ3箱、布団・タオルLサイズ1箱、合計15箱。
ご自身の荷物量を客観的に把握し、これらの実例を参考にしながら、適切な段ボール数を準備することが大切です。
女性一人暮らしの荷物量と段ボール数

女性の一人暮らしの引っ越しでは、衣類、靴、化粧品、アクセサリー、ヘアケア用品といった特有の荷物が多くなりがちです。これらのアイテムはかさばったり、割れやすかったりするため、段ボールの必要数や荷造りの方法にも工夫が求められます。
女性特有の荷物と段ボール数の目安
一般的に、一人暮らしの段ボール数は10~15箱が目安とされていますが、女性の場合はこれよりも多くなる傾向があります。特に以下のアイテムについて、おおよその段ボール数を把握しておくと良いでしょう。
- 衣類
季節ごとの洋服、下着、小物(スカーフ、帽子など)を合わせると、Lサイズの段ボールで2~3箱程度が目安です。コートやワンピースなど、シワにしたくない衣類はハンガーボックスを利用するのも一つの方法です。 - 靴
パンプス、ブーツ、スニーカーなど、種類や数にもよりますが、Mサイズの段ボールで1~2箱程度を見込むと良いでしょう。型崩れを防ぐために、一足ずつ新聞紙で包んだり、購入時の箱に入れたりする工夫も考えられます。 - 化粧品・スキンケア用品
基礎化粧品、メイク道具、ヘアケア製品などは、S~Mサイズの段ボール1箱分程度になることが多いです。 - アクセサリー・小物類
細々としたアクセサリーや雑貨は、小さなケースにまとめた上でSサイズの段ボールに入れると紛失を防げます。
段ボール数の計算方法
女性特有の荷物を考慮した段ボール数の計算は、まず上記のアイテムごとにおおよその箱数を出し、それに加えて書籍、食器、その他の生活用品などの分を足していく形になります。 例えば、衣類3箱、靴2箱、化粧品1箱、アクセサリー1箱、書籍1箱、食器1箱、その他雑貨2箱と見積もると、合計11箱となります。これに個人の持ち物の増減を考慮して、最終的な必要数を判断します。
パッキングのコツ
- 化粧品は液漏れ対策
化粧水や乳液などのボトルのキャップをしっかりと閉め、テープで固定したり、ビニール袋に入れたりすると安心です。 - アクセサリーは絡まないように
小さなジップ付き袋に個別に入れたり、仕切りのあるケースを活用したりすると、運搬中に絡まるのを防げます。 - 衣類はシワになりにくい工夫
畳むだけでなく、丸めて詰めたり、タオルを挟んだりするとシワがつきにくくなります。
これらの点を踏まえて計画的に荷造りを進めると、女性の一人暮らしの引っ越しもスムーズに行えるでしょう。
荷物が多すぎ?一人暮らしの段ボール数と減らす技
「一人暮らしなのに荷物が多すぎるかもしれない」と感じる方は少なくありません。引っ越しを機に荷物を見直し、効果的に減らすことは、段ボールの数を抑えるだけでなく、新生活をスッキリとスタートさせるためにも有効です。
「荷物が多い」と感じる基準
一人暮らしの場合、段ボール数が15箱を超えると「荷物が多い」と見なされることが一般的です。特にワンルームや1Kのお部屋で20箱以上になると、引っ越し作業や新居での収納に苦労する可能性があります。本や衣類、趣味のものが特に多い方は注意が必要です。
荷物を減らすメリット
- 引っ越し費用の削減
荷物量が減れば、より小さなトラックで運搬できるため、引っ越し料金を抑えられる可能性があります。 - 荷造り・荷ほどきの負担軽減
梱包や開封にかかる時間と労力が減り、引っ越し作業全体が楽になります。 - 新生活の快適さ向上
不要な物が減ることで、新居での生活スペースが広がり、整理整頓もしやすくなります。
荷物を効果的に減らすための具体的な方法
- 「1年以上使っていないもの」を基準に処分を検討する
洋服、本、雑貨など、1年以上手に取っていないものは、今後も使う可能性が低いと考えられます。思い切って処分するか、リサイクルショップやフリマアプリで売却することを検討しましょう。 - 用途が重複しているものを見直す
同じような機能を持つものが複数ある場合は、一つに絞ることを考えます。例えば、似たようなデザインのバッグや、用途の近い調理器具などです。 - 思い出の品はデータ化する
写真や手紙、作品など、実物を保管しておくのが難しい思い出の品は、スキャンしてデータとして残すのも一つの方法です。これにより、物理的なスペースを大幅に削減できます。 - 引っ越し先の収納スペースを考慮する
新居の収納スペースには限りがあります。事前に新居の収納容量を確認し、それに収まるように荷物を厳選することが大切です。 - 段階的に荷物整理を行う
引っ越し直前に慌てて整理するのではなく、数週間前から少しずつ不要品を分別し始めましょう。ゴミの収集日も考慮しながら計画的に進めることが鍵となります。
引っ越しは、持ち物を見直す絶好の機会です。この機会を活かして荷物を整理し、必要な段ボール数を見極めることで、よりスムーズで経済的な引っ越しを実現できるでしょう。
一人暮らしの段ボール30箱は適切?状況別の判断

「一人暮らしで段ボール30箱」と聞くと、一般的にはかなり荷物が多い印象を受けるかもしれません。実際、標準的な一人暮らしの段ボール数が10~15個であることを考えると、30箱はその2倍以上の量になります。では、どのような状況であれば30箱という数が適切、あるいは過多となるのでしょうか。
ダンボール30箱が「多い」と判断される理由
- 一般的な一人暮らしの目安との比較
前述の通り、一人暮らしの平均的な段ボール数は10~15個です。30箱はこの範囲を大きく超えています。 - 2人暮らしや家族向けの目安に近い
2人暮らしの段ボール目安が20~30個、3人家族で30~50個程度とされているため、一人暮らしで30箱は家族構成で見ても多めと言えます。 - 単身パックの上限に近い場合がある
一部の引越し業者の単身向けパックでは、積載できる荷物量の目安として段ボール30箱分(Mサイズ基準)が設定されていることがあります。これには大型家電や特殊な家具は含まれないため、30箱に加えて他の荷物が多い場合はパックの範囲を超える可能性があります。
ダンボール30箱が必要となる状況
しかし、以下のような状況では、一人暮らしでも30箱程度の段ボールが必要になるケースも考えられます。
- 趣味のコレクションが非常に多い
書籍、漫画、CD、DVD、フィギュア、アパレルアイテムなど、特定のコレクションを大量に所有している場合、それだけで多くの段ボールを要することがあります。特に本やディスク類は重くかさばるため、箱数が増える一因となります。 - 衣類や靴が極端に多い
ファッションが趣味で、季節ごと、シーンごとに多数の衣類や靴を所有している場合も、30箱に近づく可能性があります。 - 特定の仕事道具や機材が多い
在宅で仕事をしており、専門的な機材や大量の書類、仕事関連の物品を多く持っている場合も、荷物量が増える要因となります。 - 長期間同じ住居に住んでいて物が増えた
何年も同じ部屋に住んでいると、自然と物が増えていくものです。定期的な整理を怠っていると、引っ越し時に予想以上の荷物量になることがあります。 - 広い間取りに住んでいる
1LDKや2DKなど、一人暮らしとしては比較的広い間取りに住んでいて、収納スペースも豊富な場合、自然と持ち物も多くなり、結果として30箱程度の荷物量になることもあり得ます。
判断のポイント
一人暮らしで段ボールが30箱になる場合、まずは本当に必要なものかを見直すことが大切です。もし、趣味の物などどうしても手放せないものが多いのであれば、それはその人にとって適切な荷物量と言えるかもしれません。
しかし、単に整理が進んでいないだけであれば、引っ越しを機に不用品を処分し、荷物を減らす努力をすることが推奨されます。ご自身のライフスタイルや持ち物の内容を考慮し、30箱という数が本当に適切なのか、それとも減らす余地があるのかを冷静に判断しましょう。
引っ越しの段ボールは何個準備してどう使う?実践編

段ボールの必要数の目安が分かったところで、次はその準備と活用方法です。ここでは、家族構成に応じた目安、効率的な荷造りを実現する段ボールのサイズと使い分け、さまざまな入手方法の比較、さらには特定の引越し業者のサービスや、万が一のトラブル時の対処法まで、実践的な情報をお届けします。
- 2人暮らし・家族の段ボール目安|部屋の広さで変化
- 段ボールサイズと使い分け、荷造り効率化の技
- 段ボール入手方法を比較!無料・有料のメリットとデメリット
- サカイの無料段ボールは何個まで?他社比較ポイント
- 当日、段ボールが足りない!緊急入手と応急処置の裏技
- 段ボールを追加購入する料金相場と節約術
- 引っ越しで段ボールは何個いる?確認ポイントのまとめ
2人暮らし・家族の段ボール目安|部屋の広さで変化

2人暮らしや子供連れの家族の引っ越しでは、一人暮らしの場合と比較して、当然ながら必要な段ボールの数は多くなります。世帯人数が増えるだけでなく、お住まいの間取りや部屋の広さによっても、その数は大きく変動します。
2人暮らしの場合
2人暮らしの引っ越しで必要となる段ボールの一般的な目安は、20~30枚程度とされています。しかし、これはあくまで標準的なケースであり、お互いの荷物の量や共有する物品の多さによって変わってきます。
例えば、1LDKにお住まいの2人暮らしであれば20~25枚程度で収まることもありますが、それぞれの趣味の物が多い場合や、来客用の寝具などがある場合は30枚を超えることもあります。2DKや2LDKといった間取りになると、収納スペースも増えるため、自然と荷物も多くなり、30~40枚程度が目安となるでしょう。
子供がいる家族の場合
子供がいる家族の引っ越しでは、さらに多くの段ボールが必要になります。子供の年齢や人数によって、衣類、おもちゃ、学用品、絵本などが加わるためです。
- 夫婦+幼児1人(2LDK~3DK程度)
30~50枚が目安となります。おもちゃやベビーカーなど、かさばる物も多いため、余裕を持った準備が大切です。 - 夫婦+子供2人(3LDK以上)
50~80枚程度が一般的な目安です。子供が成長するにつれて学用品や個人の持ち物が増えるため、さらに多くの段ボールが必要になることもあります。4人家族の場合、場合によっては80枚を超えるケースも想定されます。
間取りと部屋の広さによる影響
前述の通り、間取りが広くなればなるほど、収納スペースが増え、家具や家電、その他の持ち物も多くなる傾向にあります。そのため、必要な段ボール数も比例して増加します。
例えば、3LDKの家族と一口に言っても、各部屋の広さやクローゼットの大きさ、納戸の有無などによって、実際の荷物量は大きく異なります。引っ越し業者に見積もりを依頼する際には、間取りだけでなく、おおよその荷物量を伝えることが、より正確な段ボール数の把握につながります。
引っ越し準備を始める際には、まず世帯人数と間取りから大まかな目安を把握し、その後、実際の持ち物を確認しながら調整していくと良いでしょう。
段ボールサイズと使い分け、荷造り効率化の技
引っ越しに使用する段ボールには、S・M・Lといった異なるサイズがあります。これらのサイズを荷物の種類や重さに応じて適切に使い分けることが、荷造りの効率を上げ、運搬時の安全性も高めるための重要なポイントとなります。
段ボールの主なサイズと特徴
一般的に引っ越しでよく使われる段ボールのサイズと、それぞれの主な用途は以下の通りです。寸法は業者によって多少異なりますが、目安として参考にしてください。
サイズ | 外形3辺合計(目安) | 代表的な寸法例(縦×横×高さ) | 主な用途 |
---|---|---|---|
S(小)サイズ | 100cm以下 | 約30×30×30cm前後 | 本、書類、食器、CD・DVDなど重くなりやすい物 |
M(中)サイズ | 120cm以下 | 約40×30×30cm前後 | 雑貨、日用品、小型家電、靴など汎用的に使える |
L(大)サイズ | 140cm以下 | 約60×40×40cm前後 | 衣類、寝具、タオル、ぬいぐるみなど軽くてかさばる物 |
サイズ別の使い分けと荷造りのコツ
- Sサイズ(小さい段ボール)
- 用途:本、漫画、雑誌、食器、調味料、工具、CDやDVDなど、重量のあるものを詰めるのに適しています。
- コツ:重いものを大きな箱に詰めると、持ち運びにくくなるだけでなく、底が抜ける危険性も高まります。Sサイズの段ボールに小分けにして詰めることで、1箱あたりの重量を抑え、安全かつ楽に運べるようにします。
食器などの割れ物は、一つひとつ新聞紙や緩衝材で包み、隙間ができないように詰めると破損を防げます。
- Mサイズ(中くらいの段ボール)
- 用途:衣類(薄手のもの)、靴、バッグ、キッチン用品(鍋、フライパンなど)、小型の家電製品、おもちゃ、雑貨など、様々なものを詰めるのに便利です。
- コツ:汎用性が高いサイズなので、何を詰めるか迷った場合に活用しやすいです。ただし、詰め込みすぎると重くなるので注意が必要です。衣類は畳んで詰めるか、丸めて立てて入れるとスペースを有効活用できます。
- Lサイズ(大きい段ボール)
- 用途:冬物の衣類、コート、セーター、布団、毛布、タオルケット、ぬいぐるみ、クッションなど、軽くてかさばるものをまとめるのに向いています。
- コツ:軽いものでも大量に詰め込むと意外と重くなることがあるため、持ち上げられる範囲の重さに留めましょう。布団や毛布は、圧縮袋を利用するとコンパクトになり、Lサイズの段ボールにも入れやすくなります。
荷造り効率化の技
- 重さのバランスを考える
1箱あたりの重さは、女性でも無理なく持ち運べる15kg~20kg以内を目安にすると良いでしょう。 - 底抜け防止の工夫
段ボールの底は、ガムテープを十字に貼るだけでなく、H字型に貼るなどして補強すると安心です。 - 中身を明記する
段ボールの側面や上面に、中に入っているもの(例:「キッチン用品・割れ物」「リビング・本」など)と、新居のどの部屋に運ぶかをマジックで記入しておくと、荷ほどきの際に非常に役立ちます。色付きのガムテープで行き先別に色分けするのも効果的です。 - すぐに使うものは最後に詰める
引っ越し当日から数日間使うものは、最後にまとめて別の箱に入れるか、手持ちのバッグに入れておくと便利です。
これらのサイズごとの特徴を理解し、荷造りのコツを実践することで、引っ越し作業全体の効率を大幅に向上させることができます。
段ボール入手方法を比較!無料・有料のメリットとデメリット

引っ越しに必要な段ボールは、さまざまな方法で入手できます。主に「無料で手に入れる方法」と「有料で購入する方法」があり、それぞれにメリットとデメリット、注意点が存在します。ご自身の状況や優先順位に合わせて、最適な調達方法を選びましょう。
無料で段ボールを入手する方法
- スーパーマーケットやドラッグストア、家電量販店などでもらう
- メリット
費用がかからない点が最大の利点です。店舗によっては、商品搬入後に不要になった段ボールを自由に持ち帰れるようにしている場合があります。 - デメリット
サイズや形状、強度が不揃いであることが多く、特に生鮮食品が入っていたものは汚れや臭い、虫が付着している可能性も否定できません。必ずしも希望の枚数が手に入るとは限らず、複数の店舗を回る手間がかかることもあります。 - 注意点
無断で持ち出すのではなく、必ず店員さんに声をかけて許可を得るようにしましょう。清潔なものを選び、一度に大量に持ち帰るのは避けるのがマナーです。
- メリット
- 引越し業者から提供してもらう
- メリット
引越しを依頼する業者から、新品で強度の高い段ボールを一定枚数無料で提供してもらえる場合が多いです。サイズも引っ越しに適したものが用意されており、ガムテープや布団袋などの梱包資材もセットになっていることがあります。 - デメリット
基本的に引越し契約者向けのサービスであり、無料提供枚数には上限があることが一般的です。上限を超えて追加で必要な場合は有料になることが多いです。 - 注意点
見積もり時に、無料提供される段ボールの枚数、サイズ、追加料金についてしっかり確認しておくことが大切です。
- メリット
有料で段ボールを購入する方法
- ホームセンターや梱包資材専門店で購入する
- メリット
必要なサイズや強度、枚数を確実に購入できます。新品なので清潔で、すぐに持ち帰れる点が便利です。 - デメリット
1枚あたりの単価はネット通販と比較してやや高めになる傾向があります。大量に購入する場合は、持ち帰る手間も考慮する必要があります。
- メリット
- インターネット通販(Amazon、楽天市場、段ボール専門通販サイトなど)で購入する
- メリット
多種多様なサイズや厚みの段ボールが揃っており、価格も比較的安価な場合が多いです。まとめ買いで割引されたり、送料無料になったりすることもあります。自宅まで配送してくれるため、運搬の手間もかかりません。 - デメリット
注文してから届くまでに数日かかる場合があるため、引っ越しまでの日数に余裕がない場合には不向きです。実物を見ずに購入するため、サイズや強度をイメージしにくいこともあります。 - 注意点
レビューや商品説明をよく確認し、必要なサイズ・強度・枚数を間違えないように注文しましょう。納期も考慮して早めに手配することが肝心です。
- メリット
どちらを選ぶべきか
何を優先するかによって最適な選択は異なります。
- コストを最優先するなら、スーパーなどで無料の段ボールを探すのが良いでしょう。
- 手間を省き、品質の高い段ボールを確実に手に入れたい場合は、引越し業者からの提供や、ネット通販・ホームセンターでの購入が適しています。
- 少量の追加であれば、ホームセンターでの購入が手軽です。
それぞれの方法の利点と欠点を理解した上で、ご自身の引っ越し計画に合った段ボールの調達方法を選びましょう。
サカイの無料段ボールは何個まで?他社比較ポイント

大手引越し業者であるサカイ引越センターを利用する際、無料で提供される段ボールの枚数やサービス内容は気になるところでしょう。また、他の引越し業者と比較してどのような特徴があるのかも知っておきたいポイントです。
サカイ引越センターの無料段ボールサービス
サカイ引越センターでは、基本的に引越しを契約すると、荷物の量に応じて段ボールを無料で提供してくれます。
- 提供枚数
一般的に、家族構成や荷物量に応じて最大50枚まで無料とされることが多いです。ただし、単身向けのプランや荷物が少ない場合は、これよりも少ない枚数になるか、プランによっては段ボール自体が含まれない(有料オプションとなる)ケースもあります。 - サイズ
主に大サイズと小サイズの2種類が用意されています。具体的な寸法は時期や支店によって若干異なる可能性がありますが、衣類用の大きなものと、書籍や食器用の小さなものという使い分けができます。 - その他の梱包資材
段ボールだけでなく、ガムテープ(通常1~2本)、布団袋、ハンガーにかけたまま衣類を運べるハンガーボックス(レンタルで数箱まで無料など)も提供される場合があります。 - 受け取り時期
訪問見積もり時に契約した場合、その場で一部を受け取れることもありますし、後日まとめて配送されることもあります。 - 追加購入
無料提供分で足りない場合は、追加で段ボールを購入することも可能ですが、有料となります。1枚あたりの価格は事前に確認が必要です。 - 回収サービス
使用済みの段ボールは、引越し後に有料で回収してもらえるサービスがあります(一部プランでは無料回収の場合も)。ただし、繁忙期など回収サービスを行っていない期間もあるため、利用条件の確認が求められます。
他社との比較ポイント
他の大手引越し業者も、サカイ引越センターと同様に無料の段ボールサービスを提供している場合が多いですが、内容にはいくつか違いが見られます。比較する際の主なポイントは以下の通りです。
- 無料提供枚数の上限
多くの業者で最大50枚程度が一般的ですが、単身プランでは10枚程度と少なかったり、逆に特定のプランでは無制限だったりする場合もあります。 - 段ボールのサイズ展開
2種類(大・小)が基本の業者もあれば、3種類(S・M・L)を用意している業者もあります。ご自身の荷物の種類に合わせて、使いやすいサイズ展開かを確認しましょう。 - その他の無料梱包資材の種類と量
ガムテープの本数や、ハンガーボックス、食器専用ケースの有無なども比較ポイントとなります。 - 段ボールの追加購入料金
万が一足りなくなった場合の、1枚あたりの追加料金やセット販売の有無を確認しておくと安心です。 - 使用済み段ボールの回収サービスの有無と料金
無料で回収してくれる業者もあれば、有料の業者、あるいは回収サービス自体がない業者もあります。回収を希望する場合は、この点も重要な比較要素です。 - 単身プラン・少量プランでの対応
単身者向けのプランでは、段ボールが有料オプションになっている業者も少なくありません。ご自身のプランで段ボールが無料提供されるか、有料の場合はいくらかかるのかをしっかり確認することが大切です。
引越し業者を選ぶ際には、料金だけでなく、こうした段ボールサービスの内容も細かく比較検討することをお勧めします。見積もりを取る際に、各社のサービス内容を具体的に質問し、ご自身のニーズに最も合った業者を選びましょう。
当日、段ボールが足りない!緊急入手と応急処置の裏技
計画的に準備を進めていたつもりでも、引っ越し当日になって「段ボールが足りない!」という事態は意外と起こり得るものです。荷物を詰めていくうちに予想以上に物が出てきたり、うまく収まらなかったりすることが原因です。そんな緊急事態に陥った場合の対処法を知っておくと、慌てずスムーズに対応できます。
緊急時の段ボール入手方法
- 引越し業者に相談する
まず最初に試みたいのが、依頼している引越し業者に追加の段ボールをもらえないか確認することです。多くの業者はトラックに予備の段ボールを積んでいることがあり、数枚程度であればその場で分けてもらえる可能性があります。ただし、必ずしも無料とは限らず、追加料金が発生する場合もあるので、事前に確認しましょう。 - 近隣のホームセンターで購入する
引越し業者から調達できない場合や、業者を利用していない場合は、近隣のホームセンターが頼りになります。ホームセンターでは、引越し用の段ボールが1枚から購入できることが多いです。サイズも複数あるため、必要なものを選べます。即日入手できるのが最大のメリットです。 - スーパーマーケットやドラッグストアで譲ってもらう
店舗によっては、商品搬入後に不要になった段ボールを無料提供している場合があります。レジ周りやサービスカウンターで尋ねてみましょう。ただし、必ずしも希望のサイズや枚数が手に入るとは限らず、衛生面も考慮する必要があります。特に食品が入っていたものは避けるのが無難です。 - コンビニエンスストアで入手する
24時間営業のコンビニは、深夜や早朝でも頼れる存在です。バックヤードに不要な段ボールがあれば、譲ってもらえる可能性があります。ただし、こちらも量は期待できないことが多いです。
段ボール以外の物を使った応急的な梱包テクニック
どうしても段ボールが手に入らない場合や、あと少しだけ梱包したい物がある場合は、家にある他の物で代用する応急処置も考えられます。
- 大きめのゴミ袋やビニール袋の活用
衣類、タオル、ぬいぐるみ、クッションなど、壊れにくく軽いものは、大きめのゴミ袋やビニール袋に入れて口を縛ることで代用できます。ただし、中身が見えたり、破れやすかったりするため、引越し業者によっては推奨されない場合もあります。運搬中に破損しても補償の対象外となる可能性も考慮しましょう。 - スーツケースや旅行バッグ、衣装ケースの活用
これらはそのまま運んでもらえることが多いです。中身が飛び出さないようにしっかりと閉め、割れ物が入っていないか確認しましょう。 - 風呂敷や大きな布、レジャーシートで包む
布団や毛布など、かさばるものは風呂敷や大きな布、レジャーシートなどで包み、紐で縛ってまとめると運びやすくなります。 - 紙袋やショッピングバッグの活用
細々とした小物や、すぐに取り出したいものは、丈夫な紙袋やショッピングバッグに入れるのも一つの手です。ただし、こちらも積み重ねには不向きです。
注意点
- 応急処置での梱包は、あくまで最終手段と考えましょう。強度や安全性の面では段ボールに劣ります。
- 引越し業者を利用する場合は、段ボール以外の梱包方法について事前に確認し、指示を仰ぐことが大切です。
引っ越し当日の段ボール不足は焦りますが、上記のような対処法を知っておけば、落ち着いて対応できるはずです。何よりも、事前の荷物量の正確な把握と、余裕を持った段ボールの準備が最も効果的な予防策となります。
段ボールを追加購入する料金相場と節約術

引っ越し準備を進める中で、最初に用意した段ボールだけでは足りなくなることはよくあります。そのような場合、追加で段ボールを購入する必要がありますが、その料金相場や費用を少しでも抑えるための節約術について解説します。
段ボール追加購入の料金相場
- 引越し業者から追加購入する場合
多くの引越し業者は、契約時に一定枚数の段ボールを無料で提供してくれますが、それを超えて必要な場合は有料での追加購入となります。- 料金相場:1枚あたりおおよそ150円~300円程度が一般的です。業者や段ボールのサイズによって価格は異なります。
- メリット:引越しに適した丈夫な段ボールが手に入り、自宅まで届けてもらえる場合もあります。
- デメリット:ホームセンターやネット通販と比較すると、単価がやや高めになることがあります。
- ホームセンターで購入する場合
急に数枚だけ必要になった場合などに便利です。- 料金相場:こちらも1枚あたり150円~300円程度が目安です。S・M・Lといったサイズ別に価格設定されています。
- メリット:必要な時にすぐに現物を購入できます。
- デメリット:大量に購入すると持ち帰りが大変で、ネット通販と比較して割高になる傾向があります。
- インターネット通販で購入する場合
時間に余裕がある場合や、まとまった枚数が必要な場合に適しています。- 料金相場:10枚や20枚といったセット販売が多く、1枚あたりの単価は100円~200円程度と、比較的安価に購入できることがあります。
- メリット:自宅まで配送してくれるため手間がかからず、価格も抑えやすいです。
- デメリット:注文から到着まで数日かかるため、急ぎの場合には向きません。送料がかかる場合もあるので、総額で比較検討が必要です。
段ボール追加購入の節約術
- 引越し業者との交渉・確認
見積もり時や契約時に、無料提供される段ボールの枚数や、追加購入する場合の単価をしっかり確認しましょう。場合によっては、交渉次第で数枚程度ならサービスしてもらえる可能性もゼロではありません。 - スーパーやドラッグストアで無料のものを探す
前述の通り、店舗によっては不要な段ボールを無料で譲ってくれることがあります。コストを徹底的に抑えたい場合は、まずこの方法を試してみる価値があります。 - フリマアプリや地域の掲示板を活用する
引っ越しを終えた人が、不要になった段ボールを格安または無料で出品・提供していることがあります。タイミングが合えば、質の良い段ボールを安価に入手できる可能性があります。 - 段ボール以外の梱包材を工夫して使う
衣類や布団などは、必ずしも段ボールに入れる必要はありません。衣装ケースをそのまま利用したり、布団袋や圧縮袋、大きなビニール袋を活用したりすることで、必要な段ボールの総数を減らし、結果的に追加購入費用を抑えることができます。 - 荷物を減らす努力をする
根本的な解決策として、引っ越しを機に不要なものを処分し、荷物全体の量を減らすことが最も効果的です。荷物が減れば、必要な段ボールの枚数も自然と減り、追加購入の必要性が低くなります。
段ボールの追加購入は予期せぬ出費となることがありますが、これらの料金相場や節約術を知っておくことで、少しでも費用を抑えることができるでしょう。計画的な準備と情報収集が大切です。
引っ越しで段ボールは何個いる?確認ポイントのまとめ
引っ越しにおける段ボールの準備は、計画的に進めることがスムーズな作業の鍵となります。最後に、段ボールが何個必要か、その準備から処分に至るまでの重要な確認ポイントをまとめます。
- 引っ越しで必要な段ボールの個数に関するポイントは以下の通りである。
- 世帯人数別の一般的な段ボール必要数の目安が存在する
- 荷物量が不明な場合でも間取りや持ち物リストから必要数を推計可能だ
- 一人暮らしの段ボール数は荷物の多寡により5個から30個程度と変動する
- 女性の一人暮らしでは衣類や化粧品といった特有の荷物で段ボールが増えやすい
- 荷物が多いと感じるなら引っ越しを機に不用品を処分し減らすべきである
- 一人暮らしで段ボール30箱は趣味の品が多いなど特別な理由がなければ過多といえる
- 2人以上の世帯では人数、子供の有無、部屋の広さで段ボールの必要数が大きく変わる
- 段ボールはS・M・Lのサイズを荷物の重さやかさばり具合で使い分けるのが基本だ
- 段ボールの入手には業者提供、店舗での無料入手、有料購入などの方法がある
- 引越し業者が提供する無料段ボールは枚数上限やプランによる条件の確認が必須だ
- 引っ越し当日に段ボールが不足した場合、業者への相談や近隣店舗での購入が可能である
- 緊急時にはゴミ袋やスーツケース、布類などで応急的な梱包もできる
- 段ボールの追加購入は引越し業者、ホームセンター、ネット通販で可能だが料金は異なる
- 不要品の処分や梱包方法の工夫により段ボールの追加購入費用は節約できる
- 段ボールの準備は事前の正確な荷物量把握と余裕を持った計画が重要だ
これらのポイントを確認し、計画的かつ効率的に引っ越し準備を進めてください。