レジアスエースとハイエースの違いについて知りたい方は多いでしょう。どちらもトヨタの代表的な商用バンとして知られていますが、その詳細な違いや選ぶ際のポイントを理解することは重要です。
本記事では、レジアスエースが廃止された背景や、現在の中古の価格相場、さらにレジアスエースとハイエースの値段を比較し、それぞれの特長を整理します。
また、レジアスエースの中古車を購入する際の注意点についても詳しく解説し、賢い選択をサポートします。用途や予算に応じた最適な車両選びを進めるために、ぜひ参考にしてください。
- レジアスエースとハイエースの車両仕様やエンブレムの違い
- レジアスエースが廃止された背景と統合の理由
- 中古車市場におけるレジアスエースの価格相場と注意点
- レジアスエースとハイエースの値段やグレード別の特徴の比較
レジアスエースとハイエースの違いとは?

レジアスエースとハイエースは同じですか?
レジアスエースとハイエースは、姉妹車として販売されていたモデルで基本的に同じ車両ですが、いくつかの違いがあります。
まず、外装のエンブレムが異なる点が挙げられます。ハイエースには「HIACE」、レジアスエースには「REGIUSACE」というエンブレムがそれぞれ付けられており、この点が両者を見分ける大きな特徴となっています。また、販売されていた店舗の違いもあります。ハイエースはトヨペット店で、レジアスエースはネッツ店で取り扱われていました。
レジアスエースは2020年に生産が終了し、ハイエースに統合されました。そのため、両車は基本的に同一の車両ですが、レジアスエースは中古車市場でのみ流通しています。
レジアスエースとはどういう意味ですか?

「レジアス」という言葉には「高貴な」や「威厳ある」という意味が込められており、これに「エース」を組み合わせて命名されています。
トヨタは、販売チャネルを明確に区分する戦略を採用していました。この中で、ネッツ店専売モデルとしてレジアスエースが登場し、トヨペット店で販売されていたハイエースと棲み分けが図られました。この戦略は、異なる販売店で顧客層の多様なニーズに応えるために実施されたものです。
名称の違いは販売戦略上のものであり、実際の車両としてはハイエースとほとんど変わりません。ただし、外観ではリアエンブレムが「REGIUSACE」となっており、この点が車名を象徴しています。
レジアスエースとスーパーGLの違いは何ですか?

レジアスエースとスーパーGLは、名前から異なる車種や仕様に思われるかもしれませんが、実際にはその意味が異なります。レジアスエースは車種名であり、スーパーGLはハイエースやレジアスエースの中で最上級グレードの名称です。
具体的に、レジアスエースはトヨタの商用バンで、ネッツ店専売モデルとして販売されていました。一方、スーパーGLはその中でも特に高級感や快適性を重視したグレードを指します。たとえば、スーパーGLには以下の特徴があります。
- ボディと同色のバンパーや、メッキ仕上げのフロントグリルなど、外観の高級感が強調されています。
- 室内には高品質なシート素材や遮音性に優れた内装材が使用され、快適な乗り心地が提供されます。
- 装備面では、リアクーラーやヒーター、パワースライドドアなどの便利な機能が充実しています。
一方、同じ車種の「DX」グレードなどは、より実用性やコストパフォーマンスを重視した仕様となっており、商業用途に適しています。つまり、レジアスエースとスーパーGLは、車種名とその中のグレードという関係性にあります。車両選びでは、用途に応じてこれらの違いを理解し、適切な選択を行うことが重要です。
廃止された背景
レジアスエースが廃止された背景には、トヨタの販売戦略の大きな変革が関係しています。この車種は2020年4月に生産が終了し、ハイエースに統合される形で販売が終了しました。
この廃止の主な理由として、トヨタが全車種を全販売店で取り扱う「全店併売」戦略を開始したことが挙げられます。それ以前は、トヨタは販売チャネルを分け、ネッツ店でレジアスエース、トヨペット店でハイエースを販売していました。しかし、チャネル間の競争をなくし、効率的な販売体制を整えるため、車種の統合が行われました。
また、レジアスエースとハイエースは、エンブレムを除けばほぼ同一の車両であり、モデルの重複が経営上の非効率と見なされたことも廃止の要因です。このような背景から、トヨタはレジアスエースを廃止し、ハイエースに一本化することでブランドを統一しました。
一方で、廃止後も中古車市場ではレジアスエースの需要が高いままであり、その信頼性と汎用性が評価されています。廃止の経緯を理解することで、車両選びや中古車の検討がしやすくなるでしょう。
レジアスエースとハイエースの違いとは?中古車市場を解説

中古の特徴と価格相場
レジアスエースの中古車は、その実用性と耐久性の高さから、中古市場で非常に人気があります。この車種の特徴や価格相場を知ることで、購入時の判断がしやすくなります。
まず、レジアスエースは商用バンとして設計されており、広い荷室や優れた積載性能を持っています。また、スーパーGLグレードでは高級感のある内装や便利な機能が搭載されており、ビジネス用途だけでなくレジャーやキャンピングカーのベース車両としても利用されています。一方、DXグレードはシンプルで実用的な仕様が魅力で、価格も比較的手頃です。
中古車価格の相場は、状態やグレード、年式によって大きく異なります。一般的な相場としては以下の通りです。
- 低価格帯(60万円〜150万円)
年式が古く、走行距離が長い車両が中心。 - 中価格帯(150万円〜300万円)
状態が良好で、走行距離が中程度の車両。 - 高価格帯(300万円以上)
スーパーGLグレードや特別仕様車、走行距離が短い車両。
ただし、需要が高いため、価格が安定しており、値崩れが少ないことも特徴です。購入の際には、走行距離や修復歴の有無、車検の残り期間などを確認することが重要です。また、信頼できる販売店を選び、車両の状態をしっかりとチェックすることをお勧めします。
新車はまだ買える?

現在、レジアスエースの新車は購入できません。この車種は2020年4月に生産が終了し、トヨタの販売戦略変更により、ハイエースに統合されました。このため、新車市場ではレジアスエースという名称の車両は存在しなくなっています。
一方、レジアスエースとハイエースは基本的に同じ車両であるため、ハイエースの新車がその代替となります。ハイエースは、最新の安全装備や燃費性能の向上が図られており、レジアスエースを愛用していた方にも十分満足できる仕様となっています。例えば、トヨタセーフティセンスを搭載し、歩行者検知機能や車線逸脱警報などの先進技術が標準装備されています。
新車では購入できないものの、中古車市場ではレジアスエースが多く流通しているため、状態の良い車両を見つけることが可能です。新車を求める方には、ハイエースを検討することをお勧めします。一方、中古車でレジアスエースの購入を考える際には、年式や走行距離、整備記録をしっかり確認することが大切です。
中古車を購入する際の注意点は何ですか?
レジアスエースの中古車を購入する際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。この確認作業により、購入後のトラブルを防ぐことができます。
特に走行距離や修復歴、外装や内装の状態を確認してください。商用車として使われることが多いため、荷室やフロアの摩耗や損傷が見られる場合があります。また、エンジンやミッションの動作、サスペンションの状態なども重要なチェックポイントです。
整備履歴がしっかりと記録されている車両は、定期的なメンテナンスが行われていた証拠であり、信頼性が高いと言えます。また、車検の残り期間を確認することで、購入後のコストを予測することができます。
信頼できる販売店で購入することで、購入後の保証やアフターサービスを受けられる可能性が高まります。
商用車として利用する場合は、積載量や耐久性を重視し、レジャーやキャンピングカー改造を目的とする場合は、内装や装備が充実している車両を選ぶとよいでしょう。
これらの注意点を踏まえて選ぶことで、長く安心して使用できるレジアスエースの中古車を手に入れることができます。
レジアスエースは何人乗り?選べる乗車定員

レジアスエースは、多用途に対応するために、乗車定員が複数のバリエーションで提供されています。この柔軟性は、商用利用からレジャーまで幅広いニーズに応えるための工夫です。
乗車定員は主に以下の選択肢があります。
- 2人乗り
運転席と助手席のみの構成で、荷室スペースを最大限に確保する設定です。主に商用用途で使用され、荷物を優先する業務に適しています。 - 3人乗り
前席に運転席と助手席を含む3人が乗車できる仕様です。助手席が2人掛けになっており、荷物を積むスペースを犠牲にせずに乗員数を増やしたい場合に便利です。 - 5人乗り
前席に3人、後部座席に2人が座れる構成です。商用と乗用の中間的な用途に適しており、作業員の移動や家族での短距離利用にも対応します。 - 6人乗り
前席3人、後部座席3人の配置で、乗車人数がさらに増加します。この仕様は中規模な移動が求められる現場や、荷物と人をバランス良く運びたい場合に活躍します。 - 9人乗り
前席、中列、後列それぞれ3人ずつの3列シート配置です。乗車人数が最大になるため、大人数での移動や送迎などに適しています。ただし、荷室スペースが制限されるため、荷物の量が少ない場合に向いています。
選べる乗車定員は車両のグレードやボディタイプによって異なります。購入時には用途に応じた最適な乗車定員を選ぶことが重要です。また、座席の種類や配置によって快適性が異なるため、試乗して確認するのがおすすめです。
レジアスエースとハイエースの値段を比較

レジアスエースとハイエースは基本的に同じ車両ですが、値段にはいくつかの違いが見られます。これらの違いは、新車と中古車の価格、グレード、装備、年式などに起因します。
新車の価格
レジアスエースは2020年に生産終了しており、新車は購入できません。一方、ハイエースは現行モデルが販売されており、価格帯は以下の通りです。
- ハイエース(新車)
価格帯:約170万円〜550万円
グレードやエンジン仕様、ボディタイプ(標準、スーパーロングなど)によって幅広い価格設定がされています。
中古車の価格
中古市場では、レジアスエースとハイエースの価格に若干の違いがあります。
- レジアスエース(中古車)
価格帯:60万円〜800万円
レジアスエースは生産終了モデルであるため、希少性があるものの、ハイエースに比べると若干安価で取引されることが一般的です。 - ハイエース(中古車)
価格帯:70万円〜1,000万円以上
ハイエースは新車が継続して販売されていること、海外需要が高いことから、中古車でも高値で取引される傾向にあります。
グレードによる価格差
例えば、最上級グレードのスーパーGLでは、レジアスエースとハイエースで装備や快適性にほぼ差がないにもかかわらず、ハイエースの方が数万円高い場合が多いです。この価格差は、ハイエースのブランド力や輸出需要の高さに起因します。
値段の選び方のポイント
価格だけで選ぶのではなく、車両の状態、装備、用途に合わせて選ぶことが重要です。また、商用車として使用する場合は耐久性を重視し、レジャーや送迎には快適性を重視するのが良いでしょう。
このように、値段には違いがあるものの、両車ともに高いリセールバリューを持つため、どちらを選んでも資産価値を長く維持できる車両です。
ハイエースで一番大きいのは何ですか?
ハイエースで一番大きいモデルは、スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフタイプです。このモデルは、ハイエースの中で最も広い室内空間と最大の積載能力を持ち、商業利用やレジャー利用において多用途で活躍します。
スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフの特徴
このモデルはサイズは以下の通りです。
- 全長:5,380mm
- 全幅:1,880mm
- 全高:2,285mm
ハイエースの他のモデルと比較しても最大であり、特に室内空間の広さが際立っています。
室内の広さと用途
室内のサイズは以下の通りです。
- 室内長:3,540mm
- 室内幅:1,730mm
- 室内高:1,635mm
これにより、大量の荷物や多数の乗客を収容可能です。具体的な用途としては、以下が挙げられます。
- 商用バンとしての利用
配送業務や作業現場での工具や資材の運搬に適しています。 - キャンピングカーへの改造
広い室内を活かして、ベッドやキッチン設備を設置することができ、快適な移動生活を実現します。 - 送迎車両としての利用
多人数の移動が必要な企業や学校の送迎車としても人気があります。
乗車定員と積載能力
スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフの乗車定員は、モデルや用途によって異なりますが、主に3人乗り、6人乗り、9人乗りがあります。また、積載能力は約1,000kg前後となっており、重い荷物も安心して運搬できます。
運転時の注意点
このモデルは大型車に分類されるため、運転や駐車にはいくつかの注意が必要です。
- 運転技術
全長と全幅が大きいため、狭い道や駐車場では慎重な操作が求められます。 - 免許の確認
一部仕様では、準中型免許以上が必要になる場合があります。
ハイエースのスーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフは、その広い室内空間と優れた積載能力により、多様な用途に対応できるモデルです。ただし、大型車としての取り扱いには注意が必要です。商用車としてもレジャー車としても活躍するこのモデルは、特に大容量を必要とする方に最適な選択肢と言えるでしょう。
レジアスエースとハイエースの違いとは?(総括)
記事のポイントをまとめます。
- レジアスエースとハイエースは姉妹車で基本的に同じ車両
- 外装のエンブレムが異なり、識別ポイントとなる
- ハイエースはトヨペット店、レジアスエースはネッツ店で販売されていた
- レジアスエースは2020年に生産終了し、中古市場でのみ流通
- レジアスエースの名称には「高貴」や「威厳ある」という意味が込められている
- レジアスエースはネッツ店専売モデルとして販売戦略上で分けられていた
- スーパーGLはハイエースおよびレジアスエースの最上級グレード
- スーパーGLには高級感のある外観や内装が特徴として挙げられる
- レジアスエースとスーパーGLは車種名とグレード名の関係にある
- レジアスエースの廃止は販売チャネルの統合が背景にある
- ハイエースに一本化することで販売体制の効率化が図られた
- レジアスエースはエンブレム以外ではハイエースとほぼ同一
- 中古市場ではレジアスエースの価格がハイエースよりやや安い傾向
- レジアスエースは商用やレジャーなど幅広い用途
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